第4回キャンピングカーキャラバン『医療機器接続実証』

今回もお世話になりました@岡山トヨタ自動車株式会社様

医療的ケアが必要な子どもの家族(医ケア児家族)の避難アシスト事業『ひなんピング』を進めています。初年度は、岡山大学、キャンピングカー事業者、医師・看護師ネットワーク、当団体4者が協働し、移動式避難所であるキャンピングカーと医ケア児家族のマッチングシステムの実証を行います。

第4回目となる今回は、岡山トヨタ自動車株式会社(岡山県岡山市、代表取締役社長:梶谷俊介 岡山県岡山市北区大供3-2-12)にて、「キャンピングカーの電源システムと医療機器接続実証」を行いました。

在宅ケアで実際に使う医療機器をキャンピングカーに標準装備されているサブバッテリーにつなぎ、車内に定点カメラを設置し、動作確認を行い、稼働可能時間を算出しました。

※サブバッテリー=ベース車を動かすための車のバッテリーとは別に、居住空間部分の電化製品を使用するために搭載しているバッテリー。

今回も、いろいろな方々にご協力いただきました。
ありがとうございました。

岡山トヨタ自動車株式会社
訪問看護ステーション「エールyell-oka.com の平田看護師
IMI(アイ・エム・アイ)株式会社様
新鋭工業株式会社様

在宅ケアで実際に使う医療機器をキャンピングカーに接続!

5歳の子どもが寝転がるとこんな感じです。

医ケアを行う際に、非常に重要となる電源がキャンピングカーには標準装備されています。

家庭内で使用することを想定しているため、家庭外で使うことは推奨されていません。
それならば、実際につないで動作確認とバッテリーの継続時間を算出してみよう!という試みです。

複数の医療機器や照明・冷蔵庫などキャンピングカー装備品同時に使用した場合の動作確認とサブバッテリーの継続時間を算出しました。

機器をどこに設置すればケアがしやすいか、動きづらくないか、など、実際にケアをする方の動線をチェックしていただきました。

平田看護師による動線確認

医療機器の動作確認

【接続した医療機器】
人工呼吸器 約160W
吸引機(ポータブル、家庭用など複数) 約100W 
酸素濃縮器(ポータブル)約200W

【同時に使用した電化製品】
電気毛布 50W
冷蔵庫(キャンピングカー標準装備)約45W
照明(キャンピングカー標準装備)約15W
ビデオカメラ 約4W

バッテリーの容量を確認することで継続時間を算出

【5時間連続使用した電気機器】
人工呼吸器 約160W
電気毛布 50W
冷蔵庫(キャンピングカー標準装備)約45W
照明(キャンピングカー標準装備)約15W
ビデオカメラ 約4W

エンジンを切った状態で、サブバッテリーだけで稼働させ約5時間正常に動き、問題なく使えました。
1時間に消費する電力は最大約270Wです。
バッテリーの容量は、約1割減っていました。
気候などの諸条件、によって、消費電力は変動しますので、正確な数字は出せませんが
スマホの充電(約6W)、テレビ(約40W)など、生活に必要な電化製品を使ったとしても、
24時間問題なく連続使用ができる計算となります。

ポータブルの医療機器の充電式バッテリーが約5時間程度もつそうなので、それと合わせると、
30時間近くは、キャンピングカーのサブバッテリーがお役に立ちそうです。

医ケア児家族の避難において、実証から得られた大切なコト

医ケア児の使用する医療機器とキャンピングカーの装備されている電化製品とバッテリーについて、双方が事前に確認しておくことが必要です!
もし、避難所に電気が通っていて医療機器を使わせてもらうことができたとしても、消費電力を把握しておかないと、ブレーカーが落ちてしまう可能性があります。
在宅避難用に備えている、ポータブル蓄電池や発電機を使用する際にも必要です。

また、体温調整が苦手な医ケア児にとっては、避難所の空調設備も確認が必要です。

【医ケア児家族】
✓医療機器の常時接続時の消費電力
✓医療機器の消費電力の最大値(例:加温加湿器は水を暖める際最大値となり、暖まると消費電力は抑えられます)
✓バッテリーだけで稼働する場合の持続可能時間
✓バッテリーの充電速度
✓車のシガーソケットでの使用可否(12V)
✓避難場所(自宅、避難所、車中など)の空調

医療機器については、事前にメーカーや販売店、病院に確認しておきましょう。

【キャンピングカー】
✓インバーターの容量
✓インバーターの波形
✓キャンピングカー装備品の消費電力
✓空調設備(冷暖房)

医療機器は命綱!

酸素濃縮器と一緒に遊びに来てくれました!

在宅ケアをする場合、医師の指示のもと、必要な医療機器を購入またはレンタルします。
その際に、使用方法や注意点などの説明を受けているそうですが、いざという時に、非常時のそれを思い出せるでしょうか?

✓実際に使ってみないとわからない
✓どれだけの電力が必要なのかわからない
✓どんな電源でも充電可能なのかわからない

と普段の生活では気づかない、わからないことが多いのではないでしょうか。

在宅避難だけでなく、別の場所に避難することも想定しましょう。
「ひなんピング」は楽しく非難を考えることも事業の目的の一つです。
楽しく災害対策を考えて、日頃からの備えをしておきましょう(^^♪

実際にポータブルや手動の機器を使ったり、非常食の試食など、
アウトドア体験もできる楽しい企画も検討中です!

この事業は公益財団法人日本財団の助成を受け実施しています。