ひなんピング企画『発電機と蓄電池を実際に使ってみた!』 @imaカフェwithキャンピングカー Vol.6

岡山市北区の訪問看護ステーション「エール」で毎月開催されている「エールカフェ“imaカフェ”」にお邪魔し、看護師であり社長の平田さんと一緒に、発電機と蓄電池の実証イベントを開催しました。

発電機・蓄電池を快く貸していただいた皆様、ありがとうございました。

訪問診療 つばさクリニック
浅野産業グループ アサノガスサービス株式会社
橋本義肢製作株式会社

キャンピングカーで医療的ケアが必要な子ども家族の避難アシスト事業「ひなんピング」
※医療的ケアが必要な子=生きるために日常的な医療的ケアと医療機器(気管切開部の管理,人工呼吸器の管理,吸引,在宅酸素療法等)が必要な子

☆「ひなんピング」の2つのプロジェクト☆
PJ①
災害時に医ケア児家族の一時避難所として「キャンピングカー」と「医療従事者」をマッチングさせる避難アシスト事業
PJ
楽しく避難体験ができるアウトドアイベント

https://paramama.jp/blog/2021/04/03/hinanping1/

エールカフェについて
医療的ケアを受けながらおうちで生活している利用者様、そして医療的ケアを一手に引き受けている事の多いご家族。そんな方々の情報交換や癒しの場になれば、と始まったエールカフェ。災害時に役立つ福祉用具の使用体験会や、時には美味しい珈琲スタンドも登場するなど様々な企画を用意して開催しています。

毎月第3金曜日に開催中です。
インスタ→https://www.instagram.com/yell_oka/

https://yell-oka.com/other/

医療的ケアには電源が必須!有事に役立つ「発電機」「蓄電池」

医療的ケアが必要な子どもにとって電源が命綱に!

医療的ケアには医療機器が必要な場合がほとんどです。
機器を使わない子もいたり、病状や症状に合わせて複数の機器を使用したり、
100人いたら100通り!

災害や事故などの有事に電気が使えなくなるとたちまち命にかかわります。
すぐに止まることのないように、非常時には自動的にバッテリーに切り替わる機器もありますが、長くは使えません。
機器が動いている間に、何かしらの電源装置につなぐしかありません。

そこで、電源が標準装備されているキャンピングカーを活用するのが「ひなんピング」なのですが、自家用車で避難する場合はどうでしょう?

医療機関や自治体などが、電源の確保手段として推奨しているのが「発電機」と「蓄電池」です。

発電機と蓄電池が大活躍!

発電機は、電気を発生させるもので、蓄電池はその名の通り、電池。
つまり、電力を貯めておくものです。

電流、電圧、電力、この3つの要素がそろって初めて、機器を動かすことができます。
でも、それぞれの機器や用途によって、直流交流、波形などが違うため、
使用する機器に合わせて使用する発電機・蓄電池を選ぶ必要があります。
※おそらく、理科の時間に習ったと思うのですが、忘れてしまったかもしれませんね。

病院で使う医療機器は、そのまま自宅では使うことができないことがありますし、操作方法も専門知識が必要なため、
在宅ケア用の機器があります。
在宅ケアをしているのであれば、家で使う電化製品とほぼ同じと考えて問題ありません。

発電機・蓄電池を選ぶときに最低限必要な確認事項

『蓄電池・発電機』側
✓100Vが使用可能?(家庭用 車は12V)
✓正弦波?
✓最大供給電力は何ワットか?(何ワットまで供給可能か?)
✓燃料は何?(カセットボンベ、プロパンガス、ガソリン、ソーラー)
✓供給時間は?

また、機器で使用するワット数に合ったものを選びます。
医療機器で比較的電力が必要なのが「加温加湿器」です。
温める時が最も電力が必要なので、場合によっては足らないこともあります。


✓起動電力は何ワット?※どの機器も立ち上げ時に最も電力を消費します
✓消費電力は何ワット?

発電機と蓄電池を実際に使ってみる!

資料やメーカーの説明サイトはたくさんあるのですが、実際に使ってみた感覚値がわかりません。
持ち運べる重さなの?
音がうるさくない?
匂いはしないの?
などなど。

そこで「ひなんピング」の一環として、実際に使ってみました!!!

百聞は一見に如かず!

https://youtu.be/jG0iakrungE

どちらがおススメ、発電機?or蓄電池?

いずれも価格は20万円前後のことが多いようです。
容量(使用できるワット数)が数百ワット程度であれば、10万円以内でも手に入ります。

最大容量の8割程度を目安に、購入することをおススメします。
人間でも同じで、常に最大状態だと疲れちゃいますのでw

また、重さはどれも20kg前後です。
持運びすることが大前提となるので、持運びやすさもポイントになります。

【発電機のメリット】
〇連結して電力アップが可能

【発電機のデメリット】
✖屋内では使用不可
✖音がうるさい ※防音の箱が別売りの場合もある
✖燃料の保管(最大容量を使う場合1時間につきカセット2本程度必要) 
 ※カセットボンベの中身によってはパワー不足になることがあるため推奨ボンベが必要
✖オイル交換などメンテナンスが必要
✖雨では使えない

【蓄電池のメリット】
〇使い方や必要で力に応じて商品選びが可能
〇残量計、持続時間などが液晶で確認したり、アプリ操作が可能
〇屋内で使用可能
〇屋外での使用は心配 雨だけではなく埃や砂など
〇大手もベンチャーも参入企業が増えているため改良に期待できる

【蓄電池のデメリット】
✖充電が必要 停電前に充電!
✖過充電、過放電を防ぐ機能が必須
✖寿命がある

残量がわかるので安心!


できれば、1~2日程度は、実際に使ってみて、使い方や安定感を確かめて購入したいですね。
家庭用のLPガス(プロパンガス)で使用できる発電機もおススメです。
業者によっては、ガスを届けてくれたり、発電機のメンテナンスもしてくれたりするので、
普段から都市ガスや電化でないご家庭は、一度相談してみても良いでしょう。

または、普段乗る自家用車を電気自動車に買い替えるのもおススメです。
トヨタPHVとの連結実証 → https://paramama.jp/blog/2021/05/25/hinanping5/

@岡山トヨタ自動車株式会社

備えあればうれいなし!
医療的ケアが必要でないご家庭も普段から何かしらの電源確保をしておくと安心ですね。


公益財団法人日本財団の助成を受け、2021年4月より、岡山大学、キャンピングカー事業者、医師・看護師ネットワーク、当団体4者協働による、実証事業を行っています。