山雅ファブリカンで農業体験してきたよ! ブドウ収穫の下準備【ぱらママの物々交換キャンペーン】
ママさんの働く力を農家さんに提供し、農作物や加工品でお返しをいただく、ぱらママの物々交換キャンペーン。
今回の記事では、倉敷市から参加されたHさん(36歳)の体験のご様子を、レポートさせていただきます。
物々交換キャンペーンでは、短時間のスポット(2時間〜3時間)で本格的な農作業が体験できます。子どもを保育園に預けている間にでも、気軽に参加可能です。
参加者のHさんは、お子さんの通う幼稚園で本キャンペーンのチラシを見て、参加を決めたそう。
「旦那さんの実家が米農家。将来農業に関わるかもしれないから、体験を通して農業のことが分かればと思って応募したんです」と語ってくれました。
さっそく、Hさんが体験したお仕事をお伝えしていきますね。
おじゃましたのは総社市・山雅ファブリカン
Hさんとマッチングしたのは、総社市にある山雅ファブリカン。
1997年設立、大阪から就農移住された山下さんご夫妻による農業法人です。
育てているのは、果物王国・岡山が誇るブドウ、シャインマスカットとピオーネの2種類。シャインマスカットは種無しで皮ごと食べられます。コクのあるピオーネは身離れがよく、パチっと噛めば皮がするりと取れる食べやすさ!
いずれも宝石のような美しい出立ちで、贈られた人がうれしいのはもちろん、贈った人もセンスが褒められる逸品です。
収穫の最盛期は夏場のため、今回のお仕事では来年のブドウのための下準備をしました。
今回のお仕事内容はこの通り
Hさんがこの日体験したのは、美味しいブドウを実らせるための各種下準備です。
- ハウスの基礎を作るためのコンクリート打設作業
- 器具やユンボ(重機)のお掃除
- 来年使うビニールハウスにビニールを張るための準備
普段であれば取材時期である12月中旬はブドウの木の剪定をする頃ですが、2021年は秋〜冬が温かいので少し先。
代表の山下さんは、
「土を耕し、種を撒き、収穫するだけが農業じゃないんですね。作物にすくすく育ってもらうための準備も、一見地味だけど大事な仕事なんです」
とお話してくださいました。
確かに子育ても、食事の準備から排泄のお世話、お風呂に入れてあげたり睡眠のお手伝いをしてあげたりと、やることは多岐に渡りますよね。
Hさんも、まるで長年働いているスタッフさんのように作業にのめり込み、心から楽しんでいるようでした。
体験内容
Hさんは9時から12時までお仕事に参加し、大きく3つの作業を行いました。
ハウスの基礎を作るためのコンクリート打設作業
まだ手入れをしていない農地に、ハウスを建てる基礎になるコンクリートを設営していきます。
4〜5メートル間隔で、筒(型)を置いていき、まだやわらかい生コンクリートを流します。広い農地なので、かなりの数を設営していかなければなりません。
このコンクリートの打設は、多くの農家さんが自分たちで行っているそう。単純だけど農地の基礎の基礎を作っていく作業ですから、とても勉強になります。
器具やユンボ(重機)のお掃除
作業で使う器具や、それらを運搬するユンボ(重機)のお掃除です。
特に重機は「放っておくとすぐ錆びて使えなくなってしまう」と、スタッフさん。広い農地ですから、重機がなくては作業ができません。丹念にお手入れしていきます。
数人のお掃除をしていましたが、Hさんは「とても丁寧でほとんど汚れが残っていない」と、スタッフさんのお褒めの言葉をもらっていました。
来年使うビニールハウスにビニールを張るための準備
続いては、来年使うビニールハウスにビニールを張るための準備です。農地から少し移動して、ハウスが集まっている一帯へ。
ビニールハウスには「丸型」と「波状型」があります。
後者は取材時点(12月中旬)の頃から、ビニールを敷設していきます。昨夏収穫を終えてビニールが剥がされた畑は、このようになっています。
ハウスの骨組みを留めていた針金が垂れ下がっているので、これを外す作業から。ハウスのあちこちにぶら下がっていて作業の邪魔になるので外していきます。
「今やっておかないと後の工程がやりづらいという作業が、いくつもあるんです。テキパキ農作業ができるように、毎年トライ&エラーの連続。農業は体はもちろんだけど、頭も使うんですよ」
そう話してくれたのはスタッフさん。無数の作業を効率よくこなすために、代表の山下さんとコミュニケーションをしながら働かれていました。
この作業を終えれば、今度は来年新しく骨組みを作るための留め具を、針金を加工して作っていきます。
代表の山下さんがやり方を教えてくれました。留め具をキレイに作ろうと思えば、結構力が必要です。
Hさんも苦労されていましたが、「この作業が次の作業につながるんだ」と、丁寧に仕事をこなしていました。
苗木から4年育ててやっと実が取れるようになる
ここで少し、ブドウのお話を。
代表の山下さんから、「ブドウの木は苗木から4年育てて、やっと実が取れるようになる」とお聞きしました。
「枝が節々から芽を伸ばし、その芽がまた枝になって…というのを繰り返して、枝が格子のように広がっていくんです。4年経ってようやく収穫に足る大きさになって、獲れるブドウの房も大きなものになります。辛抱強く育てないと」
ブドウの芽の部分に誤って体が当たって落としたりしてしまうと、芽が死んでしまうそう。とにかくブドウとは注意深く付き合っていくことが大事だそうです。
剪定で落とした枝も大切な肥料に
山雅ファブリカンでは、枝の剪定を都合2回行います。1回目を仮剪定というのだそうですが、ここで切り落とした枝には、捨てずに使い道が。
山下さん「仮剪定で落とした枝にはまだ養分が残っているから、うちでは破砕をして堆肥に使うんです」
命ある自然を循環させたいとの想いから、二次利用しているということです。
「ブドウ」の育て方の極意について、昨年もお聞きしたので以下の記事もチェックしてみてください。
体験を終えて
あっという間に3時間の作業は終了。参加されたHさんに、最後に感想をお聞きすると、
「農作物そのものに関わるのも重要だけど、それはほんの一部で、今日やったような作業の『土台』を作る仕事こそが、本当の農業なんだなと。大変な部分も含めて、農業のリアルが分かって良かったです」
最後に代表の山下さんと談笑したあと、Hさんは物々交換でお米をいただきました。
実はこのお米も山雅ファブリカンで作られているもの。もちもちと粒立ちがいいことで評判で、「山雅米」として販売もされています。
今回お一人で参加されたHさん。お一人でも緊張した様子を見せずお仕事ができたのは、山雅ファブリカンが法人という形を取っているからでしょう。
先にも書きましたが、まるで以前からここで働いていたかのように、スタッフさんたちと息の合ったお仕事をされていました。
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