医療的ケアが必要な子どもたちの避難アシスト Vol.1
キャンピングカーで『ひなんピング』医療的ケアが必要な子どもの避難支援ネットワーク構築をスタートしたことをリリースしました。
https://paramama.jp/blog/2021/03/23/hinanping/
なぜ、岡山のママの再就職支援活動を行ってきたぱらママが?と思われる方もいらっしゃると思います。
そこで、その経緯をスタッフブログと言う形でご報告させていただきます。
※医療従事者でも、専門家でも、医ケア児家族でもないので、誤解や認識が間違っていたらご容赦くださいね。
そもそも「医療的ケアが必要な子ども」って?
「医療行為」「治療行為」は、医師や看護師など医療従事者が行います。
「医療的ケア」は医療に近い援助を行います。
「医療的ケアが必要な子ども」の場合、生活を維持するために必要なその援助をするのは家族になります。
医療的ケアは病状や症状によって、さまざまあります。
胃ろうやたんの吸引、酸素吸入、人工呼吸器など1つだけではなく、複数の医療機器が必要な場合がほとんどです。
医療の発達や妊婦の高齢化などの要因により「医ケア児」は、国内で約20,000人、とここ10年で2倍に増えています。
医ケア児の母親の実情
医ケア児の多くはNICU(新生児集中治療室)から退院し、在宅ケアに移行します。
看護師や医師が、自宅に訪問し、看護や診察を受けながら日常生活を送ります。
その在宅での医療的ケアや育児を担うのは、ほとんどの場合母親です。
24時間つきっきりで子どもの介護にあたっているため、仕事を辞める母親も多くありません。
また、入院を伴う診察、検査、治療の場合の付き添いも母親が担うことがほとんどです。
母親の「身体的健康度」「精神的健康度」「社会的健康度」、いわゆるQOL(生活の質)が低いという調査結果があります。
特に仕事を辞めざるを得ない現状から、「社会的健康度」は極端に低くなっています。
また、それに比例して、経済的負担を感じている母親も少なくありません。
そして、夫や医ケア児の兄弟姉妹の病気の理解、介護の共有など、家族のあり方も重要なポイントとなります。
医ケア児ママのための就労支援
ぱらママは「ママのために」というスペイン語です。
ママが笑顔で自分らしく働ける社会を目指しています。
介護のための短時間勤務
入院の際の長期休み
病状による急なお休み
などの条件が立ちはだかる医ケア児ママの就労は、子どもを持つ母親なら不安に感じ、壁となっている実情は同じです。
家の外に出て働きたい場合も、在宅ワークの場合も、
働き方に課題があるだけであって、解決できるはずです。
この12年間の事例やノウハウを、医ケア児ママのための就労支援に生かしたいと思います。
※医療従事者でも、専門家でも、医ケア児家族でもないので、誤解や認識が間違っていたらご容赦ください。
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この事業は公益財団法人日本財団の助成を受け実施しています。