【大腸がん検診】~内視鏡検査実際どうなの⁉ 体験談レポ~
このページは、「大腸がん検診で『陽性。要精密検査』と言われ頭が真っ白!内視鏡検査ってどんなことするの」?と不安になっているあなたへ「筆者が経験した内視鏡検査の実体験」をレポートします。
私は、大腸がん検診で要精密検査と言われた経験が2度あります。
幸い、精密検査の結果2回とも異常なしでしたが、洗浄剤を飲んだり、食事制限があったりとなかなか大変ですし、2度目でもやはり要精密検査と言われるのは不安なものです。
不安に思われている方が少しでも前向きに検査を受けられるようになればとの思いで、検査の前準備や当日の流れや注意点を包み隠さずレポートします!!
要精密検査と言われたら
冒頭でもお伝えしたとおり、私は今まで2度内視鏡検査を受けたことがあります。
いずれも、毎年受けている健康診断の大腸がん検診の便潜血で陽性反応がでたことがきっかけです。
大腸がん検診の判定後の流れと精密検査
検診の結果、「がんの疑いあり(要精密検査)」と判定された場合は、必ず精密検査を受けてください。大腸がんは毎日出血しているわけではありませんので、1日分でも便潜血検査陽性となったら精密検査を受ける必要があります。なお、便潜血検査をもう一度受けることは精密検査の代わりになりません。大腸がんがあっても症状が出ないことはよくあります。「次回の検診まで待とう」、「症状がないから大丈夫」などと自己判断はしないようにしましょう。もともと痔がある場合でも、痔が原因で出血しているのか、あるいは大腸がんやポリープのために出血しているのかは精密検査をしないと分かりません。自己判断をせずに、必ず精密検査を受けましょう。
出典:「国立がん研究センターがん情報サービス」
初めて要精密検査の通知を受けた時は、「私大腸がんの疑いがあるの?」と頭が真っ白になり、ひたすらネットでいろいろな情報を読みあさりました。
「痔でも陽性になることがある」など楽観的な情報から、「大腸がんが発見された」など悲観的な情報まで、実にさまざまな情報がでてきました。
内視鏡検査を受けるまでの数日間、ひたすらネットを見ていましたがそれでは不安が収まるわけもなく、診察までの時間は実に長く感じました。
1度目の内視鏡検査の時は、まだ末っ子が1歳でしたので、検査を受けるのも一苦労。
初回診察日を決め、子どもの子守り役として母に連れ添ってもらい、いざ病院へ。
その日すぐに内視鏡検査ができるものと思っていましたが、簡単な問診と次回実施する内視鏡検査の説明でその日は終わりました。
これなら、子どもをわざわざ母に連れ添ってもらう必要がなかったと思った覚えがあります。
大腸内視鏡検査ってどんなことするの?
内視鏡を肛門から挿入して、直腸から盲腸までの大腸全体を詳しく調べる検査です。
ポリープなどの病変が見つかった場合は、病変全体あるいは一部の組織を採取して(生検)、病理診断が行われます。
病変部の表面の構造をより精密に検査するために、粘膜の表面の模様や血管の輪郭、色を強調する画像強調観察や拡大観察が行われることもあります。大腸内視鏡検査の前には、注腸造影検査と同じように、腸管内をきれいにします。
出典:「国立がん研究センターがん情報サービス」
鎮静剤を使えば痛くない?
内視鏡検査は、個人差もありますが痛みを伴う場合もあります。
希望すれば鎮静剤を使用し、寝ている間に検査をすることができます。
痛みを感じないかわりに、検査当日は鎮静剤の作用により車の運転ができません。
車で帰宅する必要がある方はご利用いただけません。
ポリープが見つかったらどうする?
ポリープが見つかったら、その場で切除してくれます。
検査のための鎮静剤は必要ないけど、さすがに切除の痛みとなると耐えられるか心配になり、看護師さんに「切除する際の麻酔はありますか?」と聞いたところ、粘膜層には、痛みを感じる神経がないため切除の痛みはなく麻酔は必要ないそうです。
ただ、切除した際は、3~4日運転ができないなど行動が制限されるため発見時すぐに切除するか、後日切除するか事前に決めるよう言われます。
私は、,二度手間はイヤだったことと、不安なことは早く終わらせたいのでポリープ発見時はその場で切除してもらうことにしました。
ですので、検査日時は、検査後3~4日運転できなくても大丈夫な日に設定しました。
内視鏡検査まえの食事制限!これ大事です!
内視鏡検査では、内視鏡で調べるため、大腸の中をきれいにして見やすくすることが重要です。
そこで、前日から食事を調整や下剤の服用、検査当日に約2リットルの洗浄剤を飲み、大腸をきれいにします。
検査当日の朝は、絶食ですが、前日は消化の良いものを食べて、腸をきれいにする必要があります。
また、便秘気味な方など体質によってはもう少し前から対策をする必要があるようです。
私が検査をした病院では以下のようなレトルトが配布されました。
味付けもそれぞれ違っておいしかったですし、なにより忙しい中で家族用の食事とは別に消化の良い料理を作る必要がなかったのでとても助かりました。
ただひとつ、食事キット手軽でとてもよかったのですが、量がすくないのでおなかが空いてすこし辛かったです。
今から考えればおかゆなど消化のよいものをプラスすればよかったと思いました。
ネットでも購入できるようです。
ジャネフ 大腸内視鏡専用検査食 クリアスルーJB 3食セット
出典:楽天市場
寝る前に服用するようにと便通をよくするお薬(モビコール配合内用剤HD)を処方され、検査前日と前々日に一包ずつ飲みましたが、これにより急激な便意がおこるというようなものではありませんでした。
いよいよ検査当日
検査までの間に2リットルのモビプレップという洗浄剤を飲み、便を出して腸内をきれいにしていきます。
下痢が透明になるまで洗浄剤を飲んではトイレへ行くという行程を繰り返します。
もちろん、検査終了までは当日は朝から絶食です。
水やお茶は飲んでもかまいません。
個人差もありますが、半日ほど時間がかかります。
病院で洗浄剤を飲みながら過ごすか、もしくは自宅で洗浄剤を飲んで便がきれいになってから病院へ行くパターンと選べます。
私の場合は、子どもたちを学校へ送り出したり、家事をしたかったので自宅で洗浄剤を飲むことを選択しました。
洗浄剤ってどんなもの?
味はスポーツ飲料のようなすこし、あまったるい感じの味ですが、特段飲みにくいとは感じませんでした。
この袋に水をいれて、よく混ぜ合わせたものをコップ1杯を10分から15分かけてゆっくり飲むことを2回繰り返し、コップ1杯の水を飲む。これを1セットとして、便が透明になるまでひたすら繰り返すというものです。
看護師さんに、前日の晩に、水と混ぜ合わせてから冷蔵庫にいれておくと飲みやすいですよとアドバイスもらいました。
下痢はつらい?
下痢は正直つらいです。洗浄剤を飲んではトイレにこもるの繰り返しです。
このシートに薬を飲んだ時間とトイレの回数を記録していました。
丸の数はトイレに行った数です。
これを見た看護師さんが「辛かったですね」とおっしゃったのでもっと回数みんな少ないのかな。。
病院まで便意が来ないか心配
病院までに便意が来て、恥ずかしい話、漏れてしまわないか心配でした。
病院までは車で30分近くかかるので、洗浄剤を飲んだ直後のような便意が来たら間に合わないとビクビクしていました。
しかし、実際は洗浄剤を飲んだあとの便意が収まれば、再び洗浄剤を飲まない限りは便意もくることなく、安心して運転することができました。
念のため生理用ナプキンをつけて行きましたが問題ありませんでした。
検査直前
キレイで快適な待機室
病院で簡単な問診をうけたあと、ここで待機するように言われました。
テレビとDVDのソフトもいくつかおかれていて、個室内にトイレも設置されています。
このような部屋であれば、洗浄剤を飲みながらここで仕事など用事を済ませるのもいいのかななど考えて過ごしていました。
どんな格好で検査するの?
上はよくある検査着ですが、下のズボンは紙製で肛門部分に切れ目が入っていて検査しやすくなっています。
待機室でこの服に着替えました。
上衣は膝まであるので、切れ目入りのズボンであっても上衣で覆うため安心です。
いざ検査開始!
私は、2度内視鏡検査を受けましたが、2回とも鎮静剤を使いませんでした。
私自身、わりと怖がりな方ですが、初めての内視鏡検査もそんなに痛いとか怖いという記憶がなかったことと、もし鎮静剤を使用したら運転して帰ることができず、主人に迎えにきてもらう必要があるので鎮静剤無しにしました。
ただ、万が一ポリープが見つかったらその際は運転して帰ることができなくなることから、その際は迎えに来てもらうように事前に頼んでおきました。
モニターで大腸を確認しながら検査
モニターがある診察台の上に、横向きに横たわり検査を受けます。
先生が確認するモニターを見ながら検査を受けるので、割と安心する一方で、内視鏡が大腸の中をどんどん進んでいくうちに、もしポリープが見つかったらどうしようというドキドキ感でいっぱいでした。
たまに、たべかすのようなものが見えますが、その都度洗浄しながらカメラで確認していきます。
もし、たべかすがたくさん残っていれば、洗浄にそれだけ時間もかかりますし、正確に検査をすることができないので、食事制限や洗浄剤を飲むことはつらいですが、とっても大事だと痛感しました。
気になる痛みですが、私の場合は耐えられない痛みなどはありませんでした。
とはいえ、腸の中をカメラが動くので何とも言えない独特の不快感はありますが、怖がりの私でもパニックになることもなく最後まで落ち着いて検査を受けることができましたし、もし次受けるとしても鎮静剤は使わないと思います。
何より、モニターで大腸の中を自分で確認しているので、より安心感もあります。
検査が終わり、先生から簡単に説明を受けたら終了です。
幸いポリープも見つからず自分で運転して帰りました。
前日からの食事制限でとてもおなかが空いていたので、病院出てすぐコンビニに立ち寄りご飯を食べならが帰宅しました!
気になる検査費用
私の場合かかった費用は以下の通りでした。
費用
問診(洗浄剤・薬込み) 1,680円
食事キット代 1,450円
当日の検査代等(保険適用) 6,080円
当日の流れ
検査当日
6:45 洗浄剤飲み始める
洗浄剤飲んではトイレへ行くを繰り返す。
便意が収まっている間は家事などの用事をすませる。
便の色が透明になると、病院へ電話してこれから行くことを伝える。
その際、便の様子を写真で撮影し、病院についてから看護師さんに確認してもらった。
12:00 最後の洗浄剤を飲む
13:30 自宅を車で出発
14:00 病院到着
15:15 検査開始
15:50 検査終了
16:20 病院出発
まとめ
便潜血で要精密検査と告げられるのは辛いものです。
しかも、内視鏡検査は気の進むものではありません。
ただ、痛みの感じ方は個人差があるものの、怖がりの私にとってもたいしたものではなく、鎮静剤を使わないことで帰りに車で運転して帰れることや、大腸内を自分の目でモニター通して確認できることから、私は鎮静剤無しを選択してよかったと感じました。
便潜血検査で陽性にならない人でも、大腸がんやポリープがある可能性もあることを考えると、手間はかかっても大腸内視鏡検査を受けることは大切であると思います。
みなさんも、怖がらずぜひ内視鏡検査を受けてみてください!
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