HPVワクチン(子宮頚がんワクチン)の接種について〜子どもが接種時期に、どうする?〜
こんにちは!ぱらママです。
もうすぐ年末ですね。
今年はどんな1年でしたか?
来年はどんな1年にしたいですか?
大きな病気をせず、健康で過ごすことができたら、それに越したことはないですよね。
子どもさんの成長や健康を願う親御さんも多いかと思います。
私の娘は今中学校1年の13歳です。
小学校6年の7月と中学校1年の7月にHPVワクチン(子宮頚がんワクチン)の予防接種のお知らせが届きました。
でも、いざとなると病気について無知であることや、副反応について不安な気持ちがあり、重い腰が上がりませんでした。
そんな親御さんも多いかと思いますので、今回はHPVワクチン(子宮頚がんワクチン)に関することについて、調べた内容や病院に聞いた内容についてお伝えします。
私は結果、今回はHPVワクチン(子宮頚がんワクチン)の予防接種は見送ったわけですが、その理由もお伝えします。
※今回の記事は、個人の実体験に基づいて作成しています。医師の監修があるわけではありませんのでご了承ください。
また、ワクチンの接種について勧めなかったり、勧めるものではありません。ワクチンの接種についてはかかりつけ医にご相談ください。
今回お伝えする内容は2022年12月現在の内容のものであります。最新の情報は個人でお調べいただくようお願いします。
HPVワクチン(子宮頚がんワクチン)の概要・接種時期
まず、HPVワクチンとはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によりひきおこされる様々な病気を予防するためのワクチンです。
「HPVワクチン」も「子宮頸がんワクチン」も呼び名が違うだけで同じワクチンのことを意味しています。
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染が原因となる病気のうち代表的なものが子宮頸がんであるため、「子宮頸がんワクチン」と呼ばれることもありますが、子宮頸がん予防のためだけではないこと、男性もかかる病気を予防することもできることから、「HPVワクチン」という名称が主流となっています。
ここでは、以下HPVワクチンとして表記していきます。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。
ヒトパピローマウイルス感染症とは–厚生労働省ホームページ-
子宮頚がんを予防するためのワクチンだと思っていましたが、他の病気の予防にも有効なワクチンなんですね。
また、ヒトパピローマウイルスに感染しても、ウイルスが自然に排除されることが多く、長い間排除されずに感染したままでいると子宮頸がんが発生すると考えられているそうです。
子宮頸がんは、早期に発見されれば比較的治療しやすいがんですが、進行した場合には治療は難しいとされています。
小学校6年~高校1年相当の女子は、予防接種法に基づく定期接種として、公費によりHPVワクチンを接種することができます。
HPVワクチンに関するQ&A–厚生労働省ホームページ-
現在、公費で受けられるHPVワクチンは2種類(サーバリックス、ガーダシル)あります。間隔をあけて、同じ種類のワクチンを合計3回接種します。接種するワクチンによって接種のタイミングが異なります。どちらを接種するかは、接種する医療機関に相談してください。
中学校1年である私の子どもは、今定期接種の期間中です。
全部で3回接種する(1年以内に完了が推奨)必要があることから、計画的な接種が必要であると考えられます。
中学生になるとお休みの日も部活などで忙しくなるため、病院に行く時間の確保が難しくなってきます。
さらに、体調の考慮も必要となるので、子ども本人とよく話合った上で、計画するのが良さそうです。
HPVワクチンの副反応
気になる副反応はどうでしょうか。
HPVワクチン接種後に見られる主な副反応として、発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などが挙げられます。
HPVワクチン接種後には、
多くの方に、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。
まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)※1が起こることがあります。※1 重いアレルギー症状:呼吸困難やじんましん等(アナフィラキシー)、神経系の症状:手足の力が入りにくい(ギラン・ バレー症候群)、頭痛・嘔吐・意識低下(急性散在性脳脊髄炎(ADEM))等
因果関係があるかどうかわからないものや、接種後短期間で回復した症状をふくめて、
HPVワクチン接種後に生じた症状として報告があったのは、接種1万人あたり、約10人です。
このうち、報告した医師や企業が重篤※2と判断した人は、接種1万人あたり、約6人です※3。※2 重篤な症状には、入院相当以上の症状などがふくまれていますが、報告した医師や企業の判断によるため、必ずしも重篤でないものも重篤として報告されることがあります。
※3 HPVワクチン接種後に生じた症状として報告があった数(副反応疑い報告制度における報告数)は、企業からの報告では販売開始から、医療機関からの報告では平成22(2010)年11月26日から、令和3(2021)年6月末時点までの報告の合計。出荷数量より推計した接種者数336万人を分母として1万人あたりの頻度を算出。
小学校6年~高校1年の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ 6ページ(詳細版)–厚生労働省ホームページ-
この数字を多いととるか少ないととるかは、個人の判断かとは思います。
ましてや子どものことだと、より慎重になりますよね。
特に基礎疾患があるお子さんに関しては、より慎重に病院と相談しながらの判断になるかと思います。
正しい情報を知るだけで安心できることもありますので、厚生労働省のホームページや自治体からのお知らせをよく読んでみてくださいね。
HPVワクチン接種、周りの子はどうしてる?
私の周りでは、中学1年生の同級生は未接種の子がほとんどです。
やはり、私同様に、お知らせが届いて気にはなっているものの、不安な面もあり、躊躇している親御さんが多いように感じます。
接種済みの子どもさんの話を聞いたところ、副反応はほとんどなく、インフルエンザのワクチンを受けた時のような接種箇所の痛みがあったそうです。
中学3年生くらいになると受けている子はぐっと増えるようです。
HPVワクチンについて病院に問い合わせ
さて、重い腰を上げて病院に電話をしてみました。
すると、私が問い合わせた病院からはこのような案内がありました。
- ワクチンの種類が3種類あって、どれを受けたいか希望を聞いている
- ワクチン3種類とは、サーバリックスとガージタル、シルガード9、それぞれ予防できるHPVの型が違う
- 予防できるHPV型が一番多いのがシルガード9だが、今は公費では受けられず、1回につき2~3万円かかる
- そのシルガード9が来年には公費で受けられる動きがあるので、それを待つという選択肢もある
シルガード9については、新しいHPVワクチンで、ガーダシルで予防できる4つのHPV型に加え、全部で9つのHPV型に対して感染予防の効果があるそうです。
ワクチンの種類が複数あるとは、その時はまだ知らなかったので、びっくりしました。
無知であるということを伝えると、丁寧に説明して下さったので良かったです^^;
【2023年4月追記】
(※)2023年4月から、シルガード9も公費で受けられるようになりました。
詳しくは厚生労働省のHPをチェック!(↓下記最新情報より)
今回はHPVワクチンの接種を延期した理由
現在(2022年12月)、公費で受けられる2種類のワクチン(サーバリックス・ガージダル)でも効果が期待できると説明はあったものの、シルガード9が予防できるHPV型が一番多いと聞いて、今回は自分の判断で、すぐには接種せず、延期することにしました。
公費で受けられるHPVワクチンは、子宮頸がんをおこしやすいタイプであるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。
小学校6年~高校1年の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(詳細版)–厚生労働省ホームページ-
そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます※1。
※1 HPV16型と18型が、子宮頸がんの原因の50~70%を占めます。
私はこのように決めましたが、シルガード9の公費での接種に向けた動向について、これからも気にしていきたいと思います。
『9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について』-厚生労働省ホームページ–
また、下記QAのように、厚生労働省では、対象年齢でのHPVワクチン接種を勧めているようです。
あくまで、正しい情報を知った上で、お子さんにとってより良い形で、ワクチンの接種を考えてあげられたらいいのかなと思います。
Q1:現在、定期接種の対象となっているサーバリックス(2価HPVワクチン)、ガーダシル(4価HPVワクチン)の接種を受けずに、シルガード9(9価HPVワクチン)が定期接種の対象になるのを待っていた方がよいでしょうか?
シルガード9について、令和5年4月から定期接種を開始できるように準備を進めていますが、現在定期接種の対象ワクチンではないため、公費では受けられません。
HPVワクチンに関するQ&A–厚生労働省ホームページ-
一方で、定期接種の対象であるサーバリックスやガーダシルでも、子宮頸がんに最も関与の強い型であるHPV16/18型の感染を予防できます。また、海外では、サーバリックスやガーダシルの接種が、子宮頸がんの予防に効果があったと報告されています。
HPVワクチンは、性的接触の経験前に接種することが望ましいとされており(HPVは一度でも性的接触の経験があればだれでも感染する可能性があります)、また、子宮頸がんは20代から年齢階級別罹患率が上昇するなど、若い方でも罹患し得るがんですので、シルガード9が定期接種の対象になるのを待っていただくよりも、定期接種の対象年齢(小学校6年~高校1年相当)にHPVワクチンを接種することをお勧めしています。
まとめ
私の娘は、今回はHPVワクチンの接種をすぐにはせず、延期することにしました。
病院に電話してきくまでは、HPVワクチンや子宮頸がんについてはほとんど知識がない状態でした。
今回、HPVワクチンが子宮頸がんだけでなく、他の病気にも予防効果のあるワクチンであることや、ワクチンの種類が複数あることなどを知ることができました。
また、看護師さんに直接相談して教えていただいたことで、より納得できました。
皆さんも、迷っているならまず病院に問い合わせてみてはいかがでしょうか?
HPVワクチンのこと、正しく知って子どもの健康を守りましょう。
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