もうすでに一生懸命頑張って「活躍している」つもりです

冒頭から社会に文句を言うみたいですが、でも、本音です。


当団体では、子育ても仕事もムリなく、自分らしく生きていきたいママさんたちを支援しています。
2012年に設立し、今年2022年でちょうど10年、11年目に差しかかりました。

実は、私の団体名にも「輝く」という言葉が含まれています。
これは、
子育てママさんにとって、
本当の「輝く姿」を追求していきたい

という想いから名づけたものです。

団体理念に通じるように、
かつての私自身が感じてきた、
子育て中の女性にとって、
本当にしあわせな働き方とは何か?
を考えてみました。

今、まさに子育てをしながら生き方・働き方を模索しているママさんにとっては、
きっとヒントになると思います。

私は子どもが3歳になったとき、
家庭の経済的不安から再就職活動を始めました。

しかし、フルタイムで働き、
子育ても家事もこなす自分の姿を想像すると、
不安な気持ちしか湧いてきませんでした。

私は、子育てを目いっぱい楽しみたい。
だって、お腹を痛めて産んだ自分の分身なんですもの。

子どもを産み育てるのは母である私の仕事。
けれど、フルタイムの仕事に就き、体力的にも精神的にも疲弊し、
子どもや夫、両親にそのしわ寄せがいき、
家族全員、私が働くせいでよくない方向に進む姿が見に浮かんだんです。

結果的にパートタイムの仕事に就くことにはなったのですが、
再就職につながる資格や経験がないこと。
「子どもがいたらすぐ休むでしょ?」といった企業の目線に悩まされました。

「女性の活躍」という言葉に疑問を持ち始めたのはこの頃からです。
子育てを目いっぱい楽しみながら、
生活に仕事を合わせることはできないものだろうか?

だってもうすでに、一生懸命頑張って「活躍している」のですから。
社会の宝である子どもを育てているんですよ。

それなのに、活躍=フルタイムで働くこと?
そんな図式に疑問を感じてしまいます。

片や、少子化対策に期待されたほどの効果は生まれず、
日本の出生率は低いままです。

「第2子、第3子なんてとんでもない」そんな風潮さえあります。
万人に子育てを押し付けるつもりはありませんが、
子育ては女性にとって喜びであり、
楽しいものであるはずです。

フルタイムでなければ保育園に子どもを預けられないなんて、変です。


社会に良いことをしているはずなのに、
お金というコストに悩まされるなんて、変です。

「子どもを産まなきゃソン!」と社会全体が思える世の中になって欲しい。
女性は子育てを楽しみながら、
ムリせず自分らしく生きていけたらいい。
(もちろん、時に苦労はありますけどね)

私は今後も活動の中で声を上げ続けますが、社会がすぐに変わるものとも思えません。
逆風もありますが、それを受け止めて、強く・しなやかに世の中を生き抜いていかなければ!