岡山県産の野菜を使った万能ソース「お助けとまと」の企画~販売!④

手作り
岡山県産
瓶ではなく袋

この3つにこだわった結果、
やはり、

流通にのせられないこと
野菜の保管料
値段と見た目のアンバランス

この3つの点から、撤退を決めました。

流通にのせられない

袋に詰め、煮沸をする。
これを瓶で行うと、悪い奴ら(菌)の増殖力に多少なりとも対抗できます。
密閉できるから。

でも、袋の場合、
袋自体の煮沸時間の限界があるし、
詰める時に、どうしても空間ができるため、
悪い奴らを抑える限界が早く来てしまいます。

そのため、安全圏での賞味期限は、
せいぜい2週間。
冷蔵・冷凍保存をすれば、もっと長いはずですが、
それだと、設備も輸送コストも高くなりますし、
そもそも賞味期限は、
かなり余裕を見て設定します。

賞味期限が短い「惣菜製造業」という部類になるのもそのためですね。

イベントや対面販売、受注生産でないと、
一般販売は難しい。

なら、ネット販売、と思ったのですが、
広告コストと時間がかかるため、
野菜の保存コストばかりがかかり、無理!!!

メインのトマトは、
季節もののため、
収穫時期に大量に購入し、
業者の冷凍倉庫に保管。
(生トマトの保管は前例がなく、知り合いに頼み込みました。)

その他の野菜は、
ストッカーに保管。
※ただし、セロリは保管が難しいため、「季節によって野菜の種類は7種または6種類になります」
と野菜の事情をお伝えして販売しました。

安くはない商品×見た目

250gで500円
500gで800円

の売価にたいして、
袋にシールと商品説明の札をぶら下げた見た目。

自宅消費にするには高め。
お土産だと高級感がない。

特に、ネット販売は、
見た目が重要、ということで、
販売力を強化するためには、
金額とパッケージの見直しをする必要がありました。

私たちは何屋さん?

子連れで働ける
家事や育児の合間に働ける
特別なスキルは必要ない

という働きやすさを追求し、
ママたちの社会復帰のきっかけになるといいな、と思っていました。

そのためには、利益を出していかなければいけない。

そのためには、商品改良とネットでの販売力の協会が必要。

そのためには、市場調査と販売網の開拓、宣伝広告など、お金も時間もかかる。

…私たちは、とまとソース屋になる必要がありました。
つまり、そこに一転集中するのです。

何のためにこのお助けとまとを製造販売するんだっけ?
と立ち止まり、考えました。

商品開発のための助成金は限られていましたし、
販路開拓のお手伝いをしてくれるわけではありません。

伴走支援の期間は1年間。
その後は自走していかなければいけません。

ベンチマークのために高知にも行きました。
ソースやジャム、調味料などトマト関連のものをいろいろ試しました。
パッケージのデザインや入れ物など、何種類も試しました。
食品製造のために必要な設備、装備、工程なども教えていただきました。

とにかく1年間、突っ走り、2年目には販売のためにイベントに出向きました。

3年目。
立ち止まり、考え、撤退を決めました。